第14回日本医療マネジメント学会鳥取支部学術集会の開催にあたって


 このたび、「第14回日本医療マネジメント学会鳥取支部学術集会」を、平成29年9月2日(土)に米子市文化ホールにて開催する運びとなりました。今回は鳥取大学医学部附属病院が担当させていただくことになり、大変光栄に存じます。

 

 2016年10月21日、私たちは鳥取県中部地震を経験しました。被災者の中には、今もなお日常生活に支障をきたしている中、医療機関においても、防災対応や災害時の医療連携をさらに強化していく必要があります。

 また、「2025年問題」も間近に控え、地域包括ケアシステムの実現に向けて様々な職種間、組織間の連携が進められて医療の効率化が期待される一方で、十分な情報共有により医療安全の確保にも配慮する必要があります。

 

 そこで、今回のテーマは、「自問自答!鳥取の医療マネジメント~できるようになったこと、まだできていないこと~」といたしました。これまで、13回の学術集会を通して医療安全、医療連携、電子化等、医療現場における課題の研究・提案を重ねてまいりましたが、今回はこれまでの成果を検証し、今後を展望したいと考えた次第です。

 昨今、病院は大きな変革期を迎え、機能分担とともに安全・安心の医療の提供に向けた整備は一段と厳しさを求められています。各々の病院がこれまでの成果を振り返り、どこまで実現できたのか自問自答し、他院と情報及び今後の改善策を共有していくことで、鳥取県の医療マネジメントの足下を見つめ直す良い機会になればと考えております。当日は、シンポジウム、パネルディスカッションの他に、医療安全の専門家である千葉大学の相馬孝博教授による特別講演や、病院アートで癒しを提供されている銅版画家の山本容子先生にランチョンセミナーを開催いただくこととしております。

 皆様と活発に意見を交わすことで更なるマネジメント向上につなげてまいりたいと考えております。多くの演題と皆様のご参加をお願い申し上げます。

 

平成29年4月

 

第14回日本医療マネジメント学会鳥取支部学術集会

会長 原田  省

鳥取大学医学部附属病院長